補助金・助成金申請で大きく勘違いされていること その5


いよいよ年末ですね。
お忙しい中、私のコラムを読んで頂き有難うございます。
さて、今回はいわゆる「補助金」について書かせて頂きます。

皆様は「補助金」ってどんなイメージをお持ちですか?

「補助金」と名前が付いたものでは、「エコカー補助金」というのがありました。
これは、国土交通省が実行した補助金です。
環境性能に優れた新車の購入を促進し、環境対策に貢献するとともに国内市場活性化を
図ることを目指していたものです。

この補助金を受給する要件は、

①平成23年12月20日から平成25年1月31日
までに新車新規登録(登録自動車)または
新車新規検査届出(軽自動車)された環境性能に
優れた新車の購入をすること。

②補助金の交付を受けた新車については、新車
新規登録日または新車新規検査届出日より
1年以上の間原則として同一の者による使用
(車検証上の使用者名義を変更しないこと)
が求められます。
違反すると補助金を返納しなくてはいけません。
事故等により使用者を変更しないまま廃車した場合は、
補助金の返納の必要はありませんが、
変更手続書類の提出が必要となります。

これらより
・「補助金」は新車で購入契約を行ってから、 初めて交付申請が出来るということ。
・対象のエコカーは、登録してから1年以内に転売すると、補助金返還義務が生じるということ。
そして、皆様ご存知だと思いますが、この補助金は国家予算で行ったものなので申請金額が
当初予算に達した時点で、受付終了するのです。

つまり、「補助金」はまずは全額支払ってから、
交付の申請が出来るということ。
(このエコカー申請の場合は、現金一括購入
以外でもOKです。)
申請・受理金額が予算に達したら、募集停止
するということ。
以上2点に関しては、「補助金」と名前の付いた
殆どの案件が合致するのです。
ですから、補助金は新車購入の値引き対象には
なりませんし1年以上維持しないと、
補助金の返還対象となるのです。
また、補助金予算枠に申請金額が達すると、応募停止となります。
逆に言えば、「早い者勝ち」なのです。
この事が、いわゆる「助成金」と混同していらっしゃる方が多のです。
まず、ここが大きく勘違いされています。

さて、話を会社経営に関する補助金に戻しましょう。

会社が需給する「補助金」は、前回のコラムでも
述べましたが、「中小企業庁」や「中小機構」の
ものが多いです。
私はその中で、中小企業様における商品開発
補助金が、年々扱いやすい案件が非常に多く
なっていると述べました。
しかし、「前述のエコカー補助金」と考え方は
全く一緒です。

すなわち
・補助事業対象金額を支払わないと、補助対象にならない。
・補助事業が終了しないと、補助金受給が出来ない。
のです。

このコラムの第1回にまとめた表をもう一度見てみましょう。

比較項目 助 成 金
(厚生労働省管轄)
補 助 金
(中小企業庁 他)
お金の支給元 国、もしくは地方自治体 国、もしくは地方自治体
返済義務 必要なし 必要なし
受給条件 会社が受給要件を
満たせば問題ない
補助金を使う用途について
書類にて説明する必要あり
書類整備 申請書・報告書のみの形がほとんどである 提出した事業計画書に則った金額支出であるかの証拠が全て必要である
会計検査院の検査 原則なし 基本有り
金額が支払われる タイミング 補助金・助成金を受給する事業終了後
早くても1~2ヶ月後

「エコカー補助金」の場合の「需給条件」は対象期間の「エコカー新車購入」です。
「書類整備」は、「購入契約書」と「補助金申請書」です。
さすがに会計検査院の検査はありませんが、基本的考え方は同一なのです。
「補助金」は財源が殆ど税金です。チェックは厳しいと思ってください。

実は、この原稿を書いている12月24日に応募締切の補助金があったのです。
「平成24年度地域需要創造型等起業・創業促進事業」です。
この第3回応募締め切りが12月24日でした。
http://www.smrj.go.jp/utility/offer/075939.html

この補助金ですが、3回の募集期間があって、
新たに起業・創業や第二創業を行う女性や
若者等に対して、その創業等に要する経費の
一部を補助する事業で新たな需要や雇用の
創出を図り、経済の活性化を目的とした
ものでした。
補助金額は全て全体事業費の2/3と
いったものです。
具体的には、創業に300万円かかるので
あれば200万円面倒を見てあげる。
つまり、国としては新たな事業・雇用創出に対しては、「ある程度補助するよ!」と
言っているのと同じなのです。

私は、この補助金の説明会に参加しました。
現状を聞いてビックリしました。
実は、国としては第1回~3回の募集の中で、
約5000件の採択予算があったのです。
しかしながら現実は、第1回~第2回の応募期間で、
第1回 採択 13件(な・何と!)
第2回 応募2302件 採択1724件
といった結果で、この時点で予算の半分以下しか
消化されていないのです。
さて、第3回目は何件応募があって、どれだけ採択されるのかが気になるところです。

この数字を見てお分かりかと思いますが
第1回の公募時には、応募が極めて少なかったということ。
第2回結果より、応募すれば4人に3人は採択されたということ。

なのです!

いかに、補助金の情報が知られていないということ
なのです。
また、新規創業の方にこのような申請書を書かせる
というのも極めて酷な話なのです。
だって会社経営したこと無い方ばかりですからね。
そもそも無理な話というものです。

さて、次回は引き続き補助金について更に詳しく
述べさせて頂きます。

本年はこのコラムをお読み頂き、誠に有難うございました。
来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。